館内放送の自動化やBCP対策に!既存の設備を活用して自動放送システムを構築

定時アナウンスによる休憩時間や退勤時間の案内、
災害や事故などの緊急時における一斉放送などの活用法をご紹介します
学校、工場、オフィスなど会社内での定時放送や、商業施設や公共施設内での利用案内やイベント案内放送など、構内放送業務はさまざまなシーンで活用されています。また、近年増加している自然災害への対応策として、火災報知機や緊急地震速報などと連動した避難誘導放送の自動化も注目されています。
利用用途に合わせた最適な放送システムを選定することで、業務負荷を抑えつつ、トラブルやミスを低減できる、効率的で正確な業務放送の運用を実現できます。
自動放送の導入メリットやポイントなど、目的や用途、規模などに合わせたシステムの検討にお役立てください。
1. 自動放送システム導入のポイント

導入機器(既存の放送設備の活用)
既設のアンプやネットワーク環境などを利用することで、新たな機器導入に伴う配線工事や設置作業を最小限に抑えて簡易に導入することができます。
既存の放送設備を活用できるシステムを選定することで、導入コストの低減はもちろん工期も短縮でき、効率的かつ現実的な自動放送システムの導入手段として有効です。

メッセージ(音源の作成・変更)
放送用の案内メッセージを作成するには、ナレーターの手配や録音作業が必要になり、またメッセージの追加や変更の際にも都度手配が必要になる点に注意が必要です。
より省力化をすすめるには、パソコンのテキスト入力で案内メッセージを作成できる音声合成機能搭載のシステムの導入が効果的です。

放送起動(手動・自動制御)
放送システムを利用した業務放送では、押しボタンなどによる手動操作や、プログラムチャイムやタイムレコーダなどによるタイマー制御により案内放送を起動します。
パソコンを使用して放送スケジュールの登録・変更をできるプログラムチャイムを選定することで、急なスケジュール変更などの際にも業務放送の運用が容易になります。
2. 自動放送導入のメリット
■ 放送業務の省力化
事前に録音した音声を放送することで、人手によるメッセージ放送では避けられ読み間違いや案内漏れを防ぐことができます。また、館内放送の自動化により、時間や曜日だけでなく、企業によって異なる営業日に合わせたプログラムができ、正確な内容・スケジュールで放送を管理できます。
チャイムや定時放送による時間管理は、学校や工場をはじめ、オフィスにおいても導入する企業が増えています。構内放送をシステム化することで社員や来客などへのアナウンスを自動で一斉に行うことができ、業務負担軽減や業務効率化にも繋がります。
始業や終業、休憩、ノー残業デーなどのアナウンスを活用すれば、働き方改革の推進や定時退社の意識醸成にも貢献します。
■ 一斉放送による防災対策強化
自然災害の激甚化に伴い、従業員の安全確保やBCP対策の重要性が高まっています。近年増加する大規模な自然災害への備えとしても、火災発生時や機器トラブルなどの迅速かつ的確な情報伝達にも、放送システムが活用されています。
火災報知機や緊急地震速報受信端末など各種センサーと連動させることで、迅速に避難誘導放送を行うことができ、災害対応強化に効果的です。また、施設独自の避難誘導メッセージを放送することで、避難経路の案内やパニック抑制にも有効です。
【関連情報】災害や事故の緊急連絡・緊急放送に!災害対策向けソリューション

3. 既存の放送設備を活用できる自動放送システム3選
高音質「音声合成機能」搭載
施設内の定時放送・緊急放送を自動化
自動放送機能付プログラムチャイム PBS-D600
パソコンで簡単に年間の放送スケジュールを作成でき、企業独自の放送スケジュールに柔軟に対応できます。
また、ハッピーマンデーに対応していますので祝日の日付は自動更新できます。
専用のデータ入力ソフトで作成したスケジュールや音源はLAN経由で本体に登録ができます。本体を操作することなく容易に登録内容を更新できます。
データ入力ソフトにはサンプル音源も付属しており、音源作成も容易です。
パソコン操作で音源を作成できる「音声合成機能」を標準搭載。アナウンサーの手配など音源作成業務の負荷を軽減できます。
音声合成の話者は「女性」「女の子」の2種類から選択できます。
緊急地震速報と連動した緊急放送や、火災や不審者侵入などを知らせる避難誘導放送など、事象に応じたメッセージを自動放送できます。
各種センサーや押しボタンなどと連携して、最大50種類の緊急アナウンスに対応できます。

ご導入先/学校・公共施設、製造業、小売、運輸、自治体 など
定型的な案内を人手に代わって自動放送
CM/BGM/MOH音源装置 DA-310
定型的な案内を人手に代わって自動放送できます。外部スイッチによるワンタッチ操作やセンサーと連動した自動案内に対応しています。
モードを切り替えることで、あらかじめ選択した案内を繰り返し放送することもできます。
最大3種類の案内を録音でき、チャンネルに対応した起動信号により案内を送出できます。
外部スピーカ・外部アンプへの接続のほか、内蔵スピーカからの拡声も可能です。

ご導入先/小売 など
緊急地震速報を低コスト・簡単設置で導入
緊急地震速報電話ページング装置 EDR-200A
民放FMラジオ局およびNHK-FMラジオ局から放送される「緊急地震速報」のチャイムを受信して、地震の発生を知らせる緊急地震放送を行います。
別途専用の受信端末は不要で、ランニングコストも掛かりません。
独自のアナウンスを録音して放送することができます。
施設や環境に合わせた適切な放送をすることでパニックを抑えて減災をサポートします。
テスト放送機能で、本装置の動作確認ができます。
避難訓練などの日常の備えに活用することができ、BCP対策の強化にもつながります。

ご導入先/学校・公共施設、自治体、製造業 など