音声認識サーバ
VR-TRS110
通話録音装置と連携
音声データを全文テキスト化

主な特長
音声データを収集してテキスト化
- タカコム通話録音装置・通話録音サーバ・対面録音サーバ※の音声データを収集してテキスト化。通話内容をテキスト検索でき、業務効率化・通話分析に活用できます。
- 収集した音声データは、最高音質ステレオ形式で最大約3万時間ハードディスクに保存できます。
- 録音を記録するハードディスクは二重化で信頼性を追求。
※対象装置は、下記主な仕様内の「対象装置」をご参照ください。VR-TRS110と連携する場合、ステレオ録音および最高音質の保存形式でのご利用を推奨します。
永久ライセンスの高性能の音声認識エンジンを採用
- ニュアンス・コミュニケーションズ社の音声認識エンジン「Nuance Transcription Engine」を標準搭載。
- 音声認識エンジンのライセンスは初回費用のみで、従量課金制などのランニングコストが不要。アップグレード・サポートは1年間付属しており、2年目以降の更新(有料)もできます。
- 通話録音した音声データを自動で全文テキスト化することで、「音声データ」と「テキストデータ」どちらにもアクセスでき、音声の分析・活用を強力にサポートします。
- 単語リストとして「変換する単語」と「類似単語」を登録することにより、音声認識時に類似単語を任意の文字に自動変換できます。
ドメイン言語モデル機能
- 業界特有の用語を含むテキストデータを登録することで、認識率の向上を図ることができます。
追加辞書(Add Words)機能
- 会社名、製品名、業界用語などの単語を登録することで、認識率の向上を図ることができます。
選択テキスト化機能
- すべての通話をテキスト化する必要が無く、目的の通話のみ迅速にテキスト化したい場合は、必要な通話を選択して任意にテキスト化することができます。テキスト化する音声データ量を絞ることで、音声認識エンジンのライセンス数を抑えることもできます。
※音声認識のテキスト化は「全文テキスト化」と「選択テキスト化」のいずれかの選択となります。
■音声認識について
音声認識とは、人間が話した声を解析し文字(テキスト)に変換する技術です。
→ 音声認識の詳細はこちら
■アドバイザリーサービス(オプション)
更なる認識精度の向上として、ご利用される通話内容に対応したドメイン言語モデルを当社が作成するオプションサービスです。
→ アドバイザリーサービスの詳細はこちら
通話内容を音声とテキストで確認
検索機能
- 日時、電話番号などの通話情報、録音時に付加される情報などを指定し的確な絞り込みができます。
- あらかじめ設定した「NGワード」「必須ワード」や、任意で入力できる「フリーワード」などのテキスト情報を検索条件に指定することで、通話内容による絞り込みができます。
▼検索画面例
※「オペレータID」「オペレータ名・内線名」「内線番号」「オペレータグループID」での検索は、PBX連携モデルからの収集データのみ対応
再生機能
- NGワード/必須ワード/フリーワードのテキストを指定して検索した場合、キーワードが強調表示され発話した箇所が可視化されます。
- テキストを確認しながらの音声再生、認識結果のテキスト編集、指定した通話のテキスト出力(CSV形式)などが可能です。
- 1通話のテキスト全てを表示・コピーできる「テキストコピー」機能により、認識結果のテキストを簡単操作で活用できます。
- 「はい」「はいはい」「あぁ」などのあいづちを除去できる「ケバ取り」に対応、あいづちにより見づらい応対内容を⾒やすく表示できます。
- テキスト表示されるアラビア数字を「*」に自動変換してマスキングすることができます。お客様の口座番号や電話番号などの個人情報を、テキストに残さないようにできます。
▼再生画面例
辞書セルフメンテナンス機能
- 再生画面上でテキストの誤認識を編集して、ドメイン言語モデルへそのまま追加登録ができます。簡単に音声認識エンジンのメンテナンスができ、認識率の向上を図ることができます
集計機能
- 指定した条件で通話データを集計でき、集計結果の画面表示から通話トラフィックの分析が容易に行えます。
- 集計結果は、CSV形式でデータ出力できます。
応対品質診断でオペレータ教育に活用
- 「発話品質スコア」「発話率」「話速」「かぶり回数」「あいづち回数」「NGワード数」「必須ワード数」といった診断項目を、通話ごとに数値化することができます。
- 指定する内線番号やオペレータID毎に、応対品質の合計値や平均値を解析画面として表示でき、評価や教育にご利用いただけます。
※PBX連携モデルで録音したデータのみ対応
- 解析結果は、CSV形式でデータ出力できます。
「応対品質診断採点ツール」サンプルファイルの無償提供のご案内
解析結果のCSVデータの活用事例として「応対品質診断機能」の各診断項目の結果を総合的に採点するツールを無償提供しています。
EXCELマクロで作成したサンプルファイルです。参考にしてください。
◆概要はこちら → 概要書
◆ダウンロードページはこちら → ソフトウェアダウンロード
▼解析画面例
▼診断項目
診断項目 | 観点 | 表示範囲 |
発話品質スコア | お客様が聞き取りやすい話し方をしているか、数値で表示します。(滑舌がしっかりしている、声量が適正など) | 表示範囲:0〜5.0 推奨値:4.0以上 |
発話率 | オペレータが一方的に話しているのか、お客様が話を聞いているだけになっているのか割合を数値で表示します。 | 表示範囲:0〜100% 計算式:送話時間÷(送話時間+受話時間) |
話速 | 適正なスピードで話をしているのか、数値で表示します。 | 表示内容:***文字/分 送話の発話した1分平均の文字数(平均) 推奨値:300文字 |
かぶり回数 | お客様が話しているのに上からかぶせて話していないか、回数で表示します。 | **.**回 1分あたりの平均回数 |
あいづち回数 | 適切なあいづち回数で会話ができているか、回数で表示します。 | **.**回 1分あたりの平均回数 |
NG/必須ワード数 | 問題のある発話をしていないか、必須ワードが話せているか、回数で表示します。 | 1通話あたりの回数 |
※送話側の発話が対象となります。受話側(お客様)の発話は対象外となります。
Webブラウザで検索・再生
- 検索・再生はWebブラウザで操作ができます。別途ライセンスの必要はありません。
Web APIでの外部システム連携
- 外部システムからWeb APIを実行することでCRM画面などから容易に抽出したい通話の音声再生、テキスト表示ができます。
- 連携するCRMシステムへの実装が容易で、開発期間を短縮でき構築コストを低減することができます。
AIなど各種システム連携に対応
- 通話録音された音声ファイルの「通話データ」と、テキスト変換された「テキストデータ」を、1日ごとにZIP圧縮で任意のフォルダに自動出力できます。外部システムと連携して、音声ビッグデータを容易に活用できます。
- AIやCRM、テキストマイニングなど様々なソリューションとの連携が可能。膨大な電話応対 内容の通話データ・テキストデータをVOC活用・チャットボットのシナリオ作成・FAQ作成支 援システムなどに利用することで、業務効率化を強力にバックアップします。
▼外部システムとの連携イメージ
音声データ・テキストデータのバックアップに対応
- テキスト化が完了した音声データやテキストデータをRDXドライブにセットされたRDXカートリッジにバックアップすることができます。
- RDXカートリッジに保存された音声データ、テキストデータは本装置にリストアすることでWeb ブラウザから検索・再生できます。
※RDXカートリッジに保存されている音声ファイルを直接Webブラウザで検索・再生することはできません。
セキュリティ機能充実
- Windowsのドライブ暗号化機能によるHDDの暗号化に対応(BitLocker/出荷時オプション)。
音声データ管理のセキュリティを向上できます。※装置起動時にBitLockerキー(別売品)が必要 - 再生操作・音声管理・システム設定など運用に合わせたセキュリティ機能が充実しています。
システムイメージ
※対象の録音装置は下記仕様参照
主な仕様
対象装置※1 | ■通話録音装置 VR-755/765/750/760/710/720シリーズ VR-800VoIPシリーズ VR-900シリーズ VR-MP100シリーズ VR-500シリーズ ※2 VR-L140シリーズ ※2 ■通話録音サーバ VR-900VLA SV/VR-800VLA SV ※3 ■対面録音サーバ VR-FTF10VLAシリーズ |
|
---|---|---|
保存媒体 | HDD(RAID1) | |
保存時間※4 | 最高音質ステレオ:約30,000時間 ※推奨 標準モノラル:約240,000時間 |
|
保存件数 | 最大約550万件 | |
バックアップ媒体 | RDXカートリッジ | |
バックアップ時間※4 | 標準モノラル:約51,000時間 最高音質ステレオ:約7,300時間 (500GBカートリッジ使用時) |
|
検索・再生 | クライアントOS ※5/6 | Windows 11 / 10 日本語版 |
対応ブラウザ ※6/7/8 | Google Chrome Microsoft Edge※9 |
|
検索 | フリーワード/NGワード/必須ワード、フリーワード/NGワード/必須ワードの送受話選択、日時指定、相手先番号、自番号、発着信区別、通話時間、表示名、再生フラグ、メモ、分類、オペレータID※10、オペレータ名※10、内線番号※10、内線名※10、グループID※10 | |
再生 | 送受話分離、リピート、メモの追加、分類設定、WAVコピー、テキスト表示、テキスト出力、テキスト編集、選択テキスト化、ドメイン言語モデルへ追加 | |
音声認識処理 | 全文テキスト化(通話終了後に随時)、選択テキスト化 | |
解析・集計 | 解析:各件数、各時間/集計:各件数、各時間、発生ワード | |
音声認識エンジン | Nuance Transcription Engine(対応言語:日本語) | |
TRライセンス | 最大:3(初期:1) | |
HDD暗号化 | BitLocker ※出荷時オプション/BitLockerキー(別売品)が必要 | |
セキュリティ | ユーザーID/パスワード ※IDパスワード毎に操作権限を設定可 | |
アラーム通知 | 画面表示、外部端子、アラーム音、メール送信、SNMPトラップ、アラーム監視ソフト | |
自動テキスト保存 | 毎日5:00にHDDへ保存(Local)、毎日6:00に外部サーバの共有フォルダへ保存(Remote) | |
時刻修正機能 | SNTP | |
OS | Windows 10 IoT Enterprise LTSC | |
環境条件 | 動作時 | 温度条件 5~40℃、 湿度条件 20~85% 結露なきこと |
保管時 | 温度条件 -10~50℃、 湿度条件 20~85% 結露なきこと | |
VCCI | クラスA | |
RoHS指令 | 適合 | |
電源及び消費電力 | 100V±10V 最大200W | |
寸法(幅×奥行×高さ) | 431×520×176mm(突起物含まず)高さ4U | |
質量 | 約18kg |
※1 接続台数:1台
※2 VR-900VLA SV/VR-800VLA SVに収集することで対応
※3 サーバソフト(VR-900VLA/800VLA)は除く
※4 本体保存時間は、収集対象の録音形式・音質により変動します。
※5 Windows 11/10のSモードおよびARM版Windows 11/10は対象外です
※6 メーカーサポートが終了しているバージョンのOS、Webブラウザ、およびアプリケーションは対象外です
※7 JavaScriptが動作する環境で使用してください
※8 同一のクライアントPCにおいて、異なる種類のWebブラウザを同時に使用すると正常に動作しません
※9 Chromium版のみ対応
※10 PBX連携モデルで録音したデータのみ対応
※ 製品の仕様は予告なく変更することがあります。※ 記載の社名・商品名は各社の商標または登録商標です。
別売品
TRライセンス
TR-NTEL-1
最大3ライセンス(標準で1ライセンス搭載、最大2ライセンス追加可能)まで搭載できます。
BitLockerキー
BLK-USB
Windowsのドライブ暗号化機能により、HDDを暗号化できます(BitLocker/出荷時オプション)。
装置起動時にBitLockerキーが必要になります。
17インチTFTモニタ
無停電電源装置
停電時に約5分間使用できその後、音声認識サーバを正常終了でき復電後、自動立上げします。
VR-750UPS YTⅡ
●据置タイプ
・寸法(mm)/質量(kg) 幅130×奥行345×高さ220/約12.5

VR-750UPS YR
●ラックマウントタイプ
・寸法(mm)/質量(kg) 幅422×奥行385×高さ43.5/約11

RDXカートリッジ
テキスト化が完了した音声データやテキストデータのバックアップ媒体です。
